農業と福祉の連携について

この度、野村牧場では農業と福祉の連携事業である「農福連携」を行う運びとなりました。農福連携とは具体的にどういったものなのか?連携することで得られるものとは何なのか?また、野村牧場がこれからの未来においてどう在りたいかという視点も含め、この事業についてご紹介します。

農福連携とは?

農福連携とは、障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組みです。
農福連携に取り組むことで、障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながる可能性もあります。近年、全国各地において、さまざまな形での取り組みが行われており、農福連携は確実に広がりを見せています。
(農林水産省のサイトより引用)

牛のイラスト
餌やり

連携を決めた理由

牧場には単純で単調な作業がたくさんあります。
どれも牛の世話をするために必要不可欠な作業ですが、ある程度の体力と正常な判断力があれば誰が行なっても大丈夫です。

「多少のハンディを抱えている人にも働いてもらえるかもしれない」
「短時間で済む作業ならお願いできるかもしれない」

そのような考えから、今後の法人の成長に不可欠な要素を見いだしたので、農福連携をしようと決意しました。また直接的な雇用ではなく、福祉事業所を通すことでお互いに無理なく適度な距離感を保てるのも利点だと思います。

2022年1月にスタートしたばかりの事業ですが、どの方もとてもまじめに働いてくださるので、働く場所を提供しているというよりは、私たちの方が助けていただいているという印象が強いです。

実際の職場風景

直売所の敷地を清掃していただいています

直売所の清掃

牛に餌を食べさせるために必要な「餌を整える作業 (牛の餌ならし)」をしていただいています

牛の餌ならし

こちらも「餌を整える作業 (牛の餌ならし)」をしていただいているところです

牛の餌ならし2

牛の水飲み場を清掃していただいています

牛の水飲み場清掃

直売所本店の憩いの場作りをしていただいています

直売所本店の休憩スペース作り

花の庭と畑を作っていただいています

直売所本店の休憩スペース作り2

私たちが目指すもの

「誰もが働きやすい環境を作り上げる」という点で、農福連携によって得られる気づきはとても多い気がしています。

働きたいと望む方たちが、当たり前のようにその望みを叶えて働くこと。そして、一人ひとりにとって心地いい空間の中で自分の能力を存分に活かし、その喜びを味わえるということ。

そんな職場を構築するためにも、働いてくださる皆さんを通じて、私たち自身もさらに学び続けたいと考えています。

野村牧場で働きたい方へ

まだまだ始まったばかりの事業ですが、もし「自分も働いてみたい」「もっと詳しく知りたい」など、当牧場での就労に興味のある方がいらっしゃいましたら、就労継続支援A型事業所「FAN」様のサイト (https://www.fan7240.com/blank-2) から直接お問合せください。
また、事業の様子については、今後もFacebookなどを通してお伝えできればと思っております。

連携事業先

栃木県小山市の就労継続支援A型事業所「FAN」(ファン)
https://www.fan7240.com

愛情をこめて牛と関わっているスタッフ