私たちについて
ごあいさつ
肉の見た目を競う時代は終わったと思っています。品評会で受賞しても、それは美味しさの基準ではありません。やはり食べ物は味です。味が1番、2番も味、見た目は3番だと思います。
「見た目は綺麗なんだけど、味がイマイチなのよねぇ」
直売所を始めてからお客様に言われたこの一言が、野村牧場の牛作りを変えました。枝肉を買い付けるバイヤーの評価より、実際に牛肉を食べるお客様の評価が何よりも大切。味を変えるのに3年間費やして、現在の野村牧場の美味しさにたどり着いたのです。
牛の飼育方法で1番気をつけたことは、餌や環境により牛が感じるストレスです。また農場HACCPを取得したことも当牧場に大きな好影響をもたらし、牛も牛を世話する人もストレスが減ったのです。牧場と隣接した直売所本店にお買い物に来られたお客様が「野村牧場は静かで匂いが少ない」と驚かれるほど、快適な環境で牛を育てています。
「野村牧場で育てた牛は美味しい。」
私たちのやりがいは、お客様のこの一言に尽きます。餌や牛の品種へのこだわりなどは、語らずとも食べていただければ伝わると思っています。
そして当牧場が交雑種を選ぶ理由は、合理性があるからです。
酪農家は牛乳を作るために雌牛を出産させる必要がありますが、産まれた子牛は要りません。また肥育農家では肉を作るための交配を行いますが、出産事故が起きてしまうと商品となる肉を得ることができません。
乳牛は和牛に比べて体格が大きいため、交雑種を作るために乳牛の雌と和牛の雄を交配させるとお産が楽になり、出産事故のリスクを下げることができます。
このように交雑種を選ぶことには合理性があり、酪農家と肥育農家どちらにもメリットがあると言えます。
牛も従業員もとにかく元気に育てる。働く人も色々な事を学び、仕事を楽しめる職場環境を意識しています。
私たちが生産者です
野村 俊一
栃木県下野市で野村牧場の創業者の長子として生まれ、跡取りとして大切に育てられる。大切にされ過ぎて自己肯定感が低いコミュニケーション障害男子に。大所帯で采配を振る父親の支配下で仕事に打ち込もうとするが自信が持てず、あらゆる他人と距離を置くようになる。
父親が大阪南港市場の品評会へ牛を出品したときに、大阪で知り合った就農希望の女性(後の妻となる実佳子)と見合いをし、自分とは対照的な性格の女性と結婚を決意する。数年後、体調を崩した父親から経営移譲される。家庭では父親となり、農場は法人化をして代表取締役となり、公私ともに妻からスパルタな教育をされ徐々に経営の頭角を表す。農場HACCPを取得後、牛の味を美味しく変え、お肉の見た目と味の両立を成功させる。野村牧場の牛肉の味が口コミで広まり直売所も業績が右肩上がりとなる。
法人として余裕ができ始めた現在は、農家の3K(キツい・汚い・危険)を払拭するため、理想の一つであった福祉と連携をして、ハンディキャップを持つ人と働ける職場づくりを目標としている。
野村 実佳子
大阪生まれ大阪育ち。ブティックを経営するが、リーマンショックと東日本大震災を経て物販に対する価値観が変わる。畜産や農業に漠然とした憧れを抱き、栃木県の野村牧場の跡取り息子とお見合いで結婚。結婚後は即就農し、妊娠11ヶ月まで農場で牛の世話などを積極的に行う。そこまでする必要は無かったが、なぜかやっていた。出産後も車に生後2ヶ月の娘を乗せて農場の仕事をする。そこまでする必要はほんとうに無かったが、なぜかやっていた。
夫の親に強く勧められ六次産業に目を向けるも、経営移譲の時期と被っていたためにあまり積極的にはなれず、小さく静かに一号店を開店させる。第二子を出産後、こちらもすぐに職場復帰する。子育てと経営と現場作業を同時進行する中で、仕事に対してより効率化と合理性を追求するようになり、牧場の作業効率改善や人材教育に力を入れ、直売所の販売スタイルを確立させる。
ベコやんとは?
ベコやんは野村牧場のマスコットキャラです。白い鼻とピンクの舌は「F1牛」ということを表しています。直売所の看板にも登場していますので、お見かけの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
組織図
会社概要
会社名 | 株式会社野村牧場 |
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創業 | 昭和53年4月 法人化平成26年8月 |
代表取締役社長 | 野村俊一 |
直売部隊 隊長 | 野村実佳子 |
住所 | ◆野村牧場 (農場HACCP取得・F1ビーフ専門肥育農場) 〒323-0114 栃木県下野市絹板568 ◆野村牧場直売所本店 〒323-0115 栃木県下野市花田188-2 ◆野村牧場直売所自治医大店 〒329-0434 栃木県下野市祇園1-18-1 |
電話 | 0285-38-6694 |
事業内容 | 肉牛の肥育専門農場 (約1千頭) 直売所2軒 |
資本金 | 一千万円 |
社員数 | 令和4年3月1日予定 7名 |
取引銀行 | 宇都宮農協 |
ホームページ | ◆総合:https://www.nomura-bokujo.com ◆ECサイト:http://nomura-beef.com |
公式SNS | ◆Instagram:https://www.instagram.com/nomurabokujou_mise/ (野村牧場直売所) ◆Instagram:https://www.instagram.com/nomuraushi/ (株式会社野村牧場) ◆Facebook:https://www.facebook.com/nomurabokuzyo/ ◆Twitter:https://twitter.com/RxIqt6Fh1tfZXfg ◆YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC5X4OJmUWpiaA9fSP-oGoSg |
会社沿革
昭和53年4月 | 創業 |
---|---|
平成26年8月 | 農業生産法人野村牧場を設立 |
平成27年 | 栃木県六次産業認定 |
平成28年 | 野村牧場直売所開業 |
平成31年 | 農場HACCP取得 |
先代野村守が創業した当時は、たった5頭のホルスタインがいる小さな牧場でした。勉強熱心な先代は、その頃普及し始めたF1牛(交雑牛)に注目をし、飼育法確立させました。栃木県内に広めたパイオニアとして野村守は一躍有名になり、枝肉共励会では最優秀賞を連続受賞するなど数々の功績を残した人物です。
平成26年に現在の社長である野村俊一が跡を継ぎ、同年8月には農業生産法人野村牧場が誕生しました。それを機に、野村俊一は経営方針の大幅転換。それまでの和牛に似せた見た目だけの肉質の追求ではなく、F1牛(交雑牛)ならではの旨味や味わいを引き出すべく研究をスタートさせました。
約2年の歳月を研究に注ぎ、ついに「肉の風味に一番影響する要因は、牛が感じるストレスにある」と突き止めた俊一は、平成31年4月に、業界でもいち早く農場HACCPを取得。さらに従来の飼育法を見直し、牛の心身への優しさを重視する独自の飼育方法も編み出しました。
現在、牧場内の牛は約1,000頭まで増えています。隅々まで衛生管理が行き届き、きめ細やかな配慮によってストレスが少なく健康的に育っている牛たちは、さらに米や稲ワラをたっぷり食べることで、臭みがなく、旨味が強くて甘くふくよかな牛に成長します。
今では、県内だけではなく県外のお客様からも、当牧場のお肉をお買い求めいただけるようになりました。下野市内にある直売所はもちろん、オンラインショップでもご購入が可能ですので、ご興味のある方はぜひ一度お買い求めくださいませ。